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ネット書店でこのタイトルが目に留まり、ちょっと気になったので購入してみたのですが・・・。
「学校って何だろう」 苅谷剛彦著 ちくま文庫
評価 ★★★☆
著者の苅谷氏はテレビでお見かけしたこともありますが、この方の著書を読むのは初めてです。
著者紹介によると、東京大学大学院教育研究科教授で、わかりやすくておもしろい授業が学生たちの間で評判となり、全国3万人の大学生から日本のno.1ティーチャーに選ばれた実績を持つと書かれています。
分かりやすく面白い教育学の授業・・・。私も受けてみたかった・・・。とは思いますが、こちらの本はネット書店でしっかりチェックをしていなかったもので、私にはやや微妙でした。
というのも、タイトルには副題として「教育の社会学入門」とは書いてあるものの、この内容は1997年9月から98年3月にかけて『毎日中学生新聞』に111回に渡って連載されたものを元にしているそうです。
ですので、読み始めていきなり、あれ?と思ったのですが、中学生向けに書いたからというわけだったんですね・・・。
ただ、仮に中学生がこれを読むには、かなり読書が好きな子や理解力のある子などでなければ、ちょっとつらいのでは?と思わなくもありません。
本書の最後に小山内美江子氏が解説を書いておられるのですが、そこに書かれているこの部分がまさにその通りという印象です。
もともと「毎日中学生新聞」に連載したものに加筆されたとあるが、中学生にとって、新聞に連載された一回分ずつが、読み進んでいくのにちょうどよい分量だったのではないかと思う。
とかく長いもの、むずかしそうなものは敬遠する中学生の読書傾向に対して、老婆心ながら、本書はスローフードで、かつ教師や親も一緒に読まれることをすすめる。
因みに、本書の構成は8章からなっており、それぞれの章のタイトルは以下のようになっています。
第1章 どうして勉強するの?
第2章 試験の秘密
第3章 校則はなぜあるの?
第4章 教科書って何だろう
第5章 隠れたカリキュラム
第6章 先生の世界
第7章 生徒の世界
第8章 学校と社会のつながり
また、「はじめに」にこんなことが書かれていますが、これがこの本の特徴をひと言で言い表しているのではと思います。
この本を読めば、こういう学校での悩みや不満や「ひっかかり」がすべて解決する・・・・・・とずばりいいたいところですが、実は、この本のどこを探しても、悩みや不満を解決する万能薬のような「正解」は書いてありません。学校でのいろいろな問題を解決できるアドバイスも書いてありません。
だからといって、「なあんだ、それじゃあ、こんな本を読んでもしかたがない」とすぐに決めてかからないでください。というのも、「正解」を書いていないことが、この本のセールスポイントだからです。
学校のテストに慣れたあなたは、いつもどこかに正しい答えが書いてあるはずだと思うかもしれません。ところが、私たちが本当に解決しなければならない問題のほとんどは、中学校の数学のテストとは違って、いつでもどこかにたった一つの正しい答えがあるというわけではないのです。それどころか、「だれかがすでにどこかで正解を書いている。だからそれを探せばいいんだ」というのでは、自分の問題を自分で解決したことにはならないでしょう。自分の頭で考えてこそ、自分なりの答えにたどり着ける――それがこの本の出発点になります。
というわけで、書かれている内容も、こんな風に見たらどうだろう?こういう見方もできるよね?みたいな書かれ方が多かったり、私たちが普段意識していないことを意識させてくれたりということが多いように感じます。
個人的には特に求めている情報ではなかったという点で評価が若干低いのですが、中学生や高校生の子達やその年代のお子さんを持つ親御さんなどは十分参考になることも多いのではないかと思います。
ただ・・・願わくば、表紙かどこかわかるところに「中学生向け」というようなことを書いてくださっていればと思わなくはありませんが。(苦笑)
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